仕事で使うObsidian:会議・プロジェクト・顧客管理と商用ライセンス
Obsidianは個人のノートのために作られたアプリですが、だからこそ仕事でもよく機能します。会議メモ、プロジェクト計画、顧客ごとの履歴が自分のパソコン上のMarkdownファイルとして残り、互いにリンクでき、どのサブスクリプションにも縛られません。このガイドでは、仕事でObsidianを使う前によく出る3つの疑問に答えます。ライセンス上使ってよいのか、最初の1か月を過ぎても役に立つ仕事用Vaultをどう作るか、チーム全体で使うと何が変わるか、です。
Obsidianは仕事でも無料?商用ライセンスの整理
無料です。2025年2月20日に更新されたObsidianのライセンス概要には、個人利用、商用利用、非営利利用を含むあらゆる目的で無料と書かれています。会社や業務で使うためにライセンスを買う必要はありません。開発を支援するための任意の有料ライセンスが2つあります。個人向けのCatalystライセンスはベータ版の先行利用などの特典が付き、Commercialライセンスでは組織がObsidianのWebサイトにサポーターとして掲載されます。どちらを買っても、アプリでできることは変わりません。
ライセンスより大事な実務上のポイントが2つあります。同期方法を選ばない限りノートは自分の端末に保存されるので、業務データの保存場所について勤務先のルールを確認してください。また追加サービスは別扱いで、Obsidian SyncとObsidian Publishはどのライセンスでも有料のサブスクリプションです。
Obsidianを仕事で使う方法:1つのVaultと5種類のノート
ノートごとに形がばらばらだと、仕事用Vaultはすぐに使いにくくなります。ノートの種類を絞り、種類ごとに同じプロパティを持たせておけば、Dataviewでまとめられるので長く使えます。事務仕事のほとんどは5種類でまかなえます。
デイリーノートを受け皿にする
毎日1枚のノートから始めます。予定、期限が来るもの、その日の出来事の記録です。本格的な作業になったものは専用のノートに移してリンクを張ります。デイリーノートテンプレートでこの構成をすぐに使えます。
アクションが残る会議ノート
会議ごとに、アジェンダ、メモ、決定事項、アクションアイテムという同じ4つのセクションを持つノートを作ります。アクションアイテムは担当者と日付付きのチェックボックスなので、ダッシュボードで全会議の未完了アクションを一覧できます。ミーティングノートテンプレートには、チーム会議、1on1、クライアントコール、デイリースタンドアップ、振り返りが入っています。
ステータスとスケジュールを持つプロジェクト
プロジェクトごとに1枚のノートを作り、担当者、ステータス、開始日と期限をプロパティに入れます。プロジェクト管理Vaultはステータス別・担当者別にまとめ、ガントチャートテンプレートはタスクの日付からスケジュールを描きます。日々の進行にはカンバンボードを重ねます。
個人用CRMで顧客と連絡先を管理する
人と会社にそれぞれノートを作り、やり取りを日付付きで記録します。ObsidianのCRM Vaultは、その記録から今週のフォローアップ、ステージ別の進行中の案件、2か月連絡していない相手を一覧にします。
Vault全体のタスク
同じ書式を使えば、タスクは会議、プロジェクト、顧客のノートなど、発生した場所に書いて構いません。あとは1つのクエリで期限順に一覧できます。GTDタスクVaultは、Tasksプラグインでこの考え方を完全な仕組みにしたものです。
始めるには、この5種類に合わせたフォルダ構成があれば十分です。
Daily/
Meetings/
Projects/
Clients/
Templates/
Home.mdチームでObsidianを使う場合にできること、できないこと
Obsidianは共有できますが、チームで導入する前に知っておきたい制限があります。Obsidian Syncでは、リモートVaultの所有者がメールアドレスで共同編集者を招待できます。Obsidianのヘルプによると、共同編集者は全員が自分のSyncサブスクリプションを持っている必要があり、1つの共有Vaultに参加できるのは最大20人です。共同編集者の権限は所有者と同じで、違うのは招待できるのが所有者だけという点です。同じファイルのリアルタイム共同編集には対応していません。他の人のカーソルは表示されず、変更は同期後に反映され、同じファイルへの同時編集は同期時にマージされます。以前の版はバージョン履歴から戻せます。
そのため、参照用のノート、議事録、ナレッジベースを共有する小さなチームには向いていますが、複数人が同時に書く文書には向きません。逆の使い方をしている人も多くいます。考えをまとめたり準備をしたりする個人用の仕事Vaultとして使い、チームで共有する文書は会社のいつものツールに置くという形です。
仕事用と個人用のノートを分ける
Obsidianでは複数のVaultをそれぞれ別のウィンドウで開き、Vaultメニューから切り替えられます。仕事用を個人用とは別のVaultにしておけば、勤務先の保存ルールを守りやすく、転職するときに仕事用Vaultを引き継ぎやすく、Vaultごとに違うプラグインを使えます。1つのVaultにまとめたい場合は、仕事用に最上位のフォルダを作り、Dataviewガイドのクエリのようにダッシュボードをそのフォルダに向けてください。